地盤に応じた基礎を選ぶ~地震の揺れに備えるために~
地面と建物のあいだにあるコンクリートの部分を「基礎」といいます。
建物の荷重は、この基礎を通じて地面へと伝わります。
基礎には、おもに「布基礎」と「べた基礎」の2種類があり
地盤の状態に合わせて選びます。
布基礎は、比較的地盤が良好な土地で採用され
断面がTの字の逆になったような形をしているのが特徴です。
基礎の立ち上がり部分のみ、鉄筋コンクリートとなっています。
底版全面がコンクリートでおおわれている場合もありますが
底版には鉄筋が入っていません。
いっぽう、べた基礎は、基礎の立ち上がりだけでなく、
底版全面にも鉄筋コンクリートの板で覆われています。
布基礎に比べて強度があります。
軟弱な地盤で、万が一地盤沈下が起きたときにも
均一に沈み、不同沈下を防ぐという利点があります。
ちなみに、べた基礎で行う配筋工事のなかで
鉄筋を一重だけでなく、二重に施工するものを「ダブル配筋」といいます。
底版全面の鉄筋量がダブルになりますので
シングルよりもさらに頑丈な基礎となります。
べた基礎のダブル配筋は
3階建てや敷地内に地盤の固い場所と柔らかい場所の
両方がある場合に採用されます。
通常の基礎では地盤の固さの境界で
基礎が折れてしまう可能性があるので
このように鉄筋をダブルにして、強度を高めます。
べた基礎は、布基礎と比べると強度がありますが
決して万能ではありません。
地盤が傾斜していたり、軟弱地盤の土中にガラが混入している場合は
「柱状改良」などほかの適切な処置が必要となります。
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2020.05.20